黄昏に香る音色 2
「でも…ほっとけなくって…LikeLoveYouなら、志乃ちゃんを任せられるから…」

「そうしたことで、あんたは…LikeLoveYouにも、志乃にも恨まれているのよ」

「それでも、彼らは成功し…有名になれたわ」

明日香は微笑んだ。

そんな明日香を見て、里美はイライラしたのか…

タバコに火をつけた。

「まあ…あんたらしいけどね…」




「そんな事実が、あったのか…」

阿部は、席についた。

「はい」

明日香は頷いた。

「で、これから、どうするんだい?」

阿部の問いに、明日香は、

「啓介に会いに行きます」

明日香は力強く、

「あの人の妻として…そして、家族として」

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