黄昏に香る音色 2
里緒菜は朝から、ヒートアップする2人に呆れて、頬杖をついた。

「里緒菜はどう思う?」

「里緒菜ちゃん!」

火花が飛んで来た。一斉に2人にきかれ、里緒菜はため息混じりに、

「興味なし」

と答えた。

「えーっ!」

祥子の嘆きの声とともに、教室のドアが開き、

「オハヨー」

と、香里奈と直樹…そして、和也が入ってきた。

「何、盛り上がってたの?」

香里奈が、3人の間に割って入った。

「大したことじゃないわ」

里緒菜は、席を立った。

「どこいくの?里緒菜」

まだ白熱している恵美と祥子を

尻目に、

「トイレよ」

里緒菜は、廊下に出た。
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