黄昏に香る音色 2
何人か、教室に入ってくると、優は、窓から離れ、奥から2列目にある自分の席に座った。

静かに、授業の準備をする。

そんな優の目線の端に、廊下を歩く里緒菜の姿が映った。

優は廊下を横切って行く里緒菜を見送ると、少し考え…徐に席を立った。


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