うそつきは恋のはじまり



「お前、いつまでそうやってサバ読み続けるつもりだ?」

「うっ……」

「相手は好意持ってくれてるかもしれないけど、嘘ついて好かれて幸せか?バレた時に一気に全部失うぞ」



冷静な彼の言葉は、間違いじゃない。間違いじゃない、けど……。



「っ〜……北見さんのイジワルー!!」



それを認めることが出来ず、イーッとする私に、北見さんは呆れたようにその場を後にした。



わかっている。北見さんが、正論。今乗り切れてこのまま彼方くんと過ごすとして、いつか絶対ばれてしまう時がくる。

その時に『失望した』と言われてしまうかもしれない。

年齢のことより、嘘をついていたことに。



そうなる前に、言わなきゃ。正直に言って、正直な私になってから気持ちを伝えたい。

……わかっていても言えない自分に、また少しがっかりするけれど。




< 46 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop