不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「じゃあ帰ろうか?あ、千恵は千葉君を待つの?」
「ううん。そんな毎日毎日待ってらんないわよ。甘やかしたら図に乗る」
「ハハハ…相変わらずかかあ天下だわ」
「誰がかかあ天下なのよ?失礼ね」
私の頭をペチッと。
「ごめんごめん。て、痛いから」
「たいそうね」
「千恵、加減しないもん」
「やっぱり失礼だよ~凛、待ちなさいよ~」
千恵を置いて走り出した。
千恵も追いかけてくる。
「お~い」
へっ?
声のする方を見ると
「今から帰んのか」
「あ、うん」
千葉君がグランドがら
「先に帰るよ」
「仕方ないな。2人とも気をつけて帰れよ」
「うん。じゃあね」
「バイバイ」
「悟、真面目に頑張れよ」
「おぅ!て何でお前は上から目線?」
「いいの!」
「ハハハ…千葉君、千恵はかかあ天下だもん」
「まだ言うか」
「水島、何だよそれ?」
「千葉君が一番分かってるでしょう?」
千葉君が胸に手を当てて
「了解」
「悟!納得しないの」
「ハハハ…じゃあな」
千葉君が戻って行くのを見送り
あっ!
涼君
涼君と目が合った。
ニコッと笑いお辞儀をしてくる。
私も小さく手を振って
「凛、行こうか」
「あ、うん」