不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
晩飯が終わって
先輩と陽菜がお袋を手伝って後片付けを。
俺と親父はリビングへ。
「親父んとこで先輩アルバイトしてたんだって?」
「あぁ、冬休みと春休みにな。雑用をしてくれてたんだが、さすが才媛だな。それによく動くし各部署から重宝がられてた」
「……」
「テニスが出来なくなって…まぁ、気が紛れるかなって志織が誘ったんだ」
「親父も知ってたんだ、先輩がテニス出来ないって」
「ん?…お前、知らなかったのか?」
「あぁ」
「まぁ、同じ学校でも知らないことはあるわな…クククク…」
ん?
何がおかしい?
「いや、凛ちゃんはそれこそ生徒会副会長で才媛でテニス部のエースでって有名人なのにお前が知らないってな。お前どんだけ疎いんだよ」
「……」
「凛ちゃんに言わすとお前も有名人みたいだしな」
「そんなの知るかよ」
からかわれてるし。
「だから膨れんなって。凛ちゃんにガキだと思われるぞ」
「……」
多分もう思われてるし。
親父が先輩を『凛ちゃん』って呼ぶのも何か面白くねえし。
何でだろ?
「クククク…」
また笑ってるよ。