不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



「おまたせ」

お袋達がデザートを持って来た。

「パパはコーヒー、お兄ちゃんとママと凛ちゃんはレモンティー 、私はオレンジジュースと」

陽菜が飲み物を配り、お袋と先輩がケーキを

「へぇ~ケーキなんて珍しいな」

久しぶりにケーキだ。

「凛ちゃんのお持たせなの」

「何のケーキがいいか分からないから色々入れて貰いました」

「ありがとう。俺はチーズケーキ」

親父がさっさとチーズケーキを選ぶ。

ホントに子どもみたいなんだからな。

「凛ちゃんはどれがいいの?」

お袋も呆れてるし。

「私は何でも…陽菜ちゃんと藤倉君先に選んで」

「じゃあ陽菜はチョコレートケーキね」

「涼は?」

「俺も何でもいいよ。先に先輩選んで」

先輩が俺をじっと見て…

ニコッと笑い

「ありがとう。じゃあフルーツタルトで」

「俺はじゃあショートケーキ」

お袋は抹茶ケーキ。

「わぁ~美味しい」

「ほんと」

お袋と陽菜が嬉しそうに食ってる。

「おじ様って甘いもの食べられるんですね」

先輩が親父を見ながらさも意外そうだと。

「ん。あまり甘くないやつならな。志織がケーキ好きだし、涼も陽菜もな」

「へぇ~藤倉君も好きなんだ?」

ショートケーキにかぶりついてた俺は何だかまた恥ずかしくなった。

完全にガキだと思われてんな。

「先輩」

「はい?」

「その、藤倉君って止めてもらえませんか?家でそう呼ばれると何か違和感が」

「ごめんね。じゃあ何て呼べばいいかな?」

「涼でいいですよ」

「うん、じゃあ涼君でいいかな?」

『君』もいらねえけど

「はい」

ケーキを食べ終わり


< 18 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop