不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「おまたせ」
お袋達がデザートを持って来た。
「パパはコーヒー、お兄ちゃんとママと凛ちゃんはレモンティー 、私はオレンジジュースと」
陽菜が飲み物を配り、お袋と先輩がケーキを
「へぇ~ケーキなんて珍しいな」
久しぶりにケーキだ。
「凛ちゃんのお持たせなの」
「何のケーキがいいか分からないから色々入れて貰いました」
「ありがとう。俺はチーズケーキ」
親父がさっさとチーズケーキを選ぶ。
ホントに子どもみたいなんだからな。
「凛ちゃんはどれがいいの?」
お袋も呆れてるし。
「私は何でも…陽菜ちゃんと藤倉君先に選んで」
「じゃあ陽菜はチョコレートケーキね」
「涼は?」
「俺も何でもいいよ。先に先輩選んで」
先輩が俺をじっと見て…
ニコッと笑い
「ありがとう。じゃあフルーツタルトで」
「俺はじゃあショートケーキ」
お袋は抹茶ケーキ。
「わぁ~美味しい」
「ほんと」
お袋と陽菜が嬉しそうに食ってる。
「おじ様って甘いもの食べられるんですね」
先輩が親父を見ながらさも意外そうだと。
「ん。あまり甘くないやつならな。志織がケーキ好きだし、涼も陽菜もな」
「へぇ~藤倉君も好きなんだ?」
ショートケーキにかぶりついてた俺は何だかまた恥ずかしくなった。
完全にガキだと思われてんな。
「先輩」
「はい?」
「その、藤倉君って止めてもらえませんか?家でそう呼ばれると何か違和感が」
「ごめんね。じゃあ何て呼べばいいかな?」
「涼でいいですよ」
「うん、じゃあ涼君でいいかな?」
『君』もいらねえけど
「はい」
ケーキを食べ終わり