不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



「ただいま」

「おかえりなさい」

弁当箱を洗って

「陽菜は?今日先輩達来て」

「えぇ。凛ちゃんを見てびっくりしたわ。あの様子じゃ夕べは寝てないんじゃないかしら」

「たぶん」

そうだろう。

「あ、お兄ちゃんおかえり」

陽菜がキッチンに。

「具合はどうだ?起きていても」

夕べよりは顔色もましなようだが。

「うん。熱は下がったよ。今日ね凛ちゃんと千恵ちゃんが来てくれたんだ。大ちゃんと愛ちゃんも来てたからみんなでお昼にたこ焼きしたんだよ」

「そっか。よかったな」

「うん。お兄ちゃんもいたらよかったのにね。あ、そうだ。悠ちゃんは?プリン持って来てくれるって」

「熱があるって言ったら明日にするって。1日遅れるからアイスもつけるってさ」

「わっ!やったね」

いつもと変わらない陽菜に戻っている。

「涼、先にお風呂に入りなさい。汗で気持ち悪いでしょ?」

「お兄ちゃん、汗臭ぁい」

鼻をクンクンさせて俺のカッターを嗅いでる。

「悪かったな。臭かったら嗅ぐな。お前は犬か」

「わっ!失礼なんだから。ママ」

「ほらほら兄妹喧嘩してないで。涼」

「へいへい」



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