不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



「仕方がないことらしい」

「えっ?」

何が?

いつも思うが親父の話しには主語がない。

「熱を出すのもうなされるのも」

「……」

「あんな怖い目にあったんだ。何もないはずはない。陽菜は、お前もだが俺や志織、それに周りにいる人に心配をかけまいとする気持ちが強い」

「……」

「ま、早く忘れてしまいたいって気持ちもあるんだろうが夕べのようにわざとらしいくらいに明るく振る舞う。俺達もそれに合わせて何もなかったかのように合わせる。だからか1人になった時に恐怖がよけいに蘇る。情緒不安定で当たり前だと」

「…ん」

タオルを親父に渡して




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