不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「泉さんが言うにはあえて話すことはないが事件のことをわざと知らんふりをする必要もないと」
「どういうこと?」
頭を洗いながら
「陽菜が『怖かった』って言ったら『そうだな、怖かったな』って聞いてやれって。話すことで内に溜まってるものを吐き出すことが出来るからと」
親父も頭を洗いながら
「ん」
「夕べの凛ちゃんのように泣いて吐き出すのも1つの方法だ。そして聞いてやることも。だから泉さんは大と愛を連れて来た。おい、シャワーよこせ」
「ちょっと待てよ」
お互いシャワーを奪いあいながら
「陽菜と大と愛が喋ってて、愛が『顔痛くない?』って聞いたんだ。志織としては顔とか脇腹とか二の腕の掠り傷のことを聞かれたら思い出すから話しを変えようとしたんだが泉さんが目配せして。大と愛には詳しくは話してないから陽菜の顔を見てもちろん聞く」
まだ小学生だし無邪気だから当たり前か。