不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



「だからお前も陽菜が話しをしたら聞いてやれ。それと」

「ん?」

親父が湯船から出て俺が入る。

「悠にも言っとけ。陽菜を腫れ物に触るような扱いをすんなと。いつもどおりの阿呆な悠でいろと」

「あ、ん、言っとく」

けど『阿呆な悠』って俺の親友に対してよく言うよな。

ま、親父なりの愛情表現であり、ヤキモチでもあるか。

「じゃあ先に出るから。お前も早く出ろよ、晩飯だからな。てか男のくせに長風呂なんだから」

言うだけ言って出て行った。

なんだよ、親父が後から入ってきて、やれ洗えだの先に浸かるだのと好き勝手したから俺が譲歩してやったんじゃねえか。

ほんと幾つになっても『俺様』なんだから。

さすが『陽菜様』の父親だな。

クッ!ハハハ…




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