不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「千葉先輩、休憩終わりです」
「うん、今行く」
涼君が呼びに来た。
私達に頭を下げてすぐ戻って行く。
けど、何か顔が。
「じゃあ図書室で待ってる」
「練習見てろよ」
「えっぇぇ~何で?」
「昨日試合見に来なかったから」
そう言ってグラウンドに戻って行った。
「あ~ぁ、ごめんね凛、付き合わせて」
「1人で待ってるのが嫌だったんでしょ。いいよ」
「う~ん、だから凛大好き」
千恵が抱き着いた。
「はいはい」
千恵はしっかりやさんなんだけど寂しがりやさん。
1人でポツンと待ってるのが堪らないらしい。