【完】ワガママクイーン
「わぁ!!びっくりした!!」


「ほら!楽しいでしょ?ブランコ!」



「う・・・うん・・・」


ブランコをこいでいるうちに
私はホントに楽しくなってきて、思いっきりこぎ始めた。



「ね!?楽しいでしょ!?」



「うん!」



ブランコを飽きずにこいでいるうちに
いつの間にかあたりは暗くなってきていた。


「あ、もう帰らないと・・・」


私は、ブランコから降りると
彼は少し寂しそうな顔になった。


「そうだね、帰らないとだね・・・
ねぇ?君名前は?」



「私は花梨!」


「おーーーい!かりーーーん!?」


君は?と聞こうとした瞬間
お兄ちゃんの声が聞こえた。


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