【完】ワガママクイーン
でも、もう12月、陽はすっかり落ち
真っ暗な闇が広がっていた。


「とーまー・・・」


私は少し呆れ気味に言ってみた。


「ハハハ・・・。
ごめん・・・」


「ありがと!励まそうとしてくれたんだよね?」


「百合愛ちゃん・・・」



「わたし、優のことあきらめようかな・・・」


「え・・・」


「きっと、私みたいな女より奈緒ちゃんの方が
優にはあってるとおもうんだ・・・」


「百合愛ちゃん!」



「・・・ん?」



「俺さ、百合愛ちゃんが好きだよ?
だから・・・百合愛ちゃんには幸せになって欲しいんだ!」



「斗真・・・?」



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