【完】ワガママクイーン
「そういえば斗真!お前まだ百合愛と付き合ってないのか~?」



百合愛の兄の光輝先輩が斗真に切り出した。



「な!何言ってるんですか!?
そ、そんなこと出来るわけ・・・」



「なに!?うちの可愛い百合愛と付き合えないっていうのか!?」


光輝先輩はすこし怒りながら言った。


さっきまで百合愛に対しての怒り方とすこし違った。


さっきの方がすこし落ち着いた感じだったが
今は落ち着きがない感じだった。


「えっと・・・どういう事ですか・・・?」


俺は訳が分からずに聞いてみた。



「俺と百合愛ちゃんは幼なじみで、よく一緒に遊んでてさ
光輝兄さんとも仲良くて・・・」



斗真は続けた。


「それで、何故か光輝兄さん、俺と百合愛ちゃんを
くっつけようと・・・」


「お前は百合愛が嫌いなのか?」


「い、いや!別に嫌いではないですよ・・・!」


「じゃあ、好きなのか!?」



「そ・・・それは・・・」


光輝先輩の問に答えようとする斗真はすこし戸惑ったようだった。



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