俺の魂を狂わす女
翌朝会社の駐車場に車を入れ

昨夜の出来事を思い返し隣のビルを見た。

すでに電気がついていて人影があった。

ビルの前にある駐車場にはトラックやバンが並び

1台のバイクから降りた男性がヘルメットを脱いで脇に抱えていた。

彼は私の方を見た。

「おはよう。」

その声で昨日の彼だとわかった。

「おはようございます。昨夜はありがとうございました。」

私も彼を見た。

声に反して見た目が若いのを少し残念に思い

キーロックをして会社のエントランスへ向かった。

背中に彼の視線を感じながら。

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