じゃあなんでキスしたんですか?
「……ミヤ、ちゃん?」
こわばった声が、べたりと耳に張りつく。
あきれるくらい似てる。
声も、まるい目も、唇の形も。
外側だけは、そっくりだ。
「ねえ、ミヤちゃん」
傷ついたような顔をして、マイがこちらに足を踏み出した。
わたしの後ろを追いかけてくる、幼い頃の妹が脳裏をかすめる。
「ミヤちゃん」
泣きそうな声に、唇を噛んだ。
ぶつかるようにしてリビングのドアを抜け、わたしは表へ飛び出した。
「ミヤちゃん!!」
悲鳴みたいなマイの声が、わたしの背中を切りつけた。