Love Game
「うちの後輩と一緒の撮影で…終わってから何人かで飲みに行って。その後に何度か飲もうと誘われてたのを断ったら有ること無いこと言いふらされた」
「酷い」
絵梨香が憤慨している。
矢野さんと杉田さんも。
「うちの事務所もさすがに怒って、それ以来うちのタレントは彼女絡みの仕事は一切無しだ。あっちの事務所にも不信感はあるし」
麻耶さんのいる席に目を移すと賑やかに騒いでる。
「いくらあのディレクターに媚びを売ってもあの人も馬鹿じゃないから彼女をメインで使うことはないだろ」
「厳しいって評判の人ですからね」
矢野さんもポツンと。
「もうこんな話しは止めよう。何処か場所を変えないか」
「そうですね」
俺達もその方がいい。
席を立ち店を出ようとしたら
「漣君」
麻耶さんが
「何処かへ行くの?」
「あぁ悪い。これから話しがあるから拐っていくよ。いいよな」
「えっ?えぇ。桐原さんなら仕方ない わね。じゃあまたね」
「…ッ!」
いきなり俺の唇に唇を。
これには絵梨香達も驚いて
いや、一番驚いたのは俺だ。
「麻耶さん、いったい何のつもりですか?」
自分でも青筋が立ってるのが分かる。
麻耶さんも驚いたのか
「単なる挨拶よ。そんなにマジに取らないでよ。子どもじゃあるまいし」
その言葉を無視して
「失礼します」
店を出た。