㈱恋人屋 TWICE!
「嘘…。」

一切身に覚えがなかった。でも…反論していいのだろうか?

会社という縦社会では、上の人に逆らうことはタブーだ。だから私は…。

「す、すみません…。」

とりあえず謝ることしかできなかった。

「…紗姫ちゃん。」
「何ですか?」
「僕はこれ、嘘だと思ってる。」
「えっ…?」
「うん。証拠とかは何もないけど、僕は紗姫ちゃんを信じてるから。」
「先輩…。」
「ここだけの話、戻って来た社長は紗姫ちゃんを目の敵にしてるんだ。」
「…何となく予想はついてます。」

だとしても、逆恨みもいいところだ。私が嫌いなら、さっさとリストラすればいい。こんな方法でねちねちとやられるよりは、スパッとやられた方がまだマシだ。

「僕でよければ、協力するよ。また前みたいに、社長を倒そう。」
「…はい。」

本店にいた時の戦いは、再び幕を開けた。

しかも今回は、相手もこちらを攻撃してくる。それでも、覚悟はできていた。

「じゃあ、僕はこれで。」
「あの、先輩!」

部屋から去ろうとする先輩の腕を掴み、私は引き止めた。

「どうしたの?」
「その…ありがとうございました!」
「い、いきなり何?」
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