【短編】 お見合い相手は高校生?!
「じゃあね」
俺は、彼女のおでこに触れるだけのキスをした。
「し、翔さん?」
彼女の顔色は暗くてわからないが、きっと真っ赤だろう。
その顔を想像するだけて顔が緩む。
「がんばれよ」
と一言残して去った。
彼女は、少しだけ口角を上げ、頷いた。
その顔には、自信がみなぎっているように見えた。
俺・・・何してるんだ?こんな熱い奴だったっけ??
いつだって、
『翔は何考えてるかわからない』
『ポーカーフェイスだよね』
とか言われてたのに。
なぜ、あんなにも必死に遥を説得してるんだ?
自分の気持ちが分からない・・・。
ただ一つ分かるのは、もう一度彼女に会いたい、ということ。
でも、あんなにきついことを言って、勝手過ぎるよな・・・。
最後には、お前呼ばわりしたしな。
まぁ、嫌われるのが目的だったから・・・作戦成功ってことか・・・?
俺は家に着き、自分の部屋に入るとすぐにベッドに寝転がった。
あー今日の俺はどうしたんだろう。
頭に浮かぶのは、遥のことばかり。
あの嬉しそうな笑顔
真剣な顔
悲しそうな顔
全部、独り占めしたいような気分になっていた。
会いたい・・・。
まぁ、明日になれば会えるんだけどな。
会えても、お見合いを断られたら終わりだしな・・・。
いや、俺は諦めない。
もしフラれても、俺の方を向かせてみせる。