破滅の魔導師
全速力で走りフィールドについた。
観客はほぼ満員。
ユラちゃんは、真ん中に向かって歩いてる。
対戦者は……ゲッ。
メルベス・クライ
じゃぁないか。
メルベスはファンクラブができるほど人気のある男子。
「ねーイツキー?やばくないですかねー」
うん。少し…いや、かなりやばい。
「まぁな。メルベスは世界ランク10以内に入ってるしな」
そう。高校生を対象とした世界ランクに彼は10以内に入っている強者。
ユラちゃん負けちゃうじゃん!
これじゃ一緒にAクラスになれないよーー!
残念
「…おい。カグラ。ユラ…だっけ?」
「あ、うん。ユラちゃんだよ。」
いきなり、なんだよ。イツキ。
「あいつ何者だ…?」
へ?
何その質問。
「なんで?普通の人だよ?」
「ちげぇ。魔法能力が見れない。」
え…?
イツキが見れないなんて…
そんなこと