エリート同期のプロポーズ!?
あたしが勝手に央と沙耶香ちゃんの仲を疑って。


勝手に心配して。


勝手にハラハラして。


……馬鹿みたい。




しかも、このあと二人で話せるもんだとばかり思ってた。


特別扱い、って訳じゃないけど。



本当に馬鹿みたい。




央にとってあたしは、特別でも何でもない。


ただの、同期の中の1人。


例え、恋人とうまくいかなかったとしても、それをあたしが、気にかける必要なんてない。


分かりきっていたことなのに、何をやっているんだろう。


何だか凄く凄く恥ずかしくて。


何を調子に乗っていたんだろう。



一気に酔いがさめたのを感じながら、あたしは1人、家に向かう。


仕事で忙しい絢斗君からも、何の連絡もない。


こんな時にこそ、連絡があったら嬉しいのにな。
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