エリート同期のプロポーズ!?
「食べる?」


絢斗君が、唐揚げを1つあたしの目の前に差し出す。


「あ……いっぱい食べてきたし、大丈夫。今日は、ほら……」


「あ、そーかそーか。同期の友達の結婚お祝いだっけ?」


「うん、まぁ。お祝いはまた盛大にやるから、とりあえず独身チームで前祝い的な」


中々会えないけど、ほぼ毎日電話かメールでやりとりしているから、一応予定は伝えてあって。


「あ、そんなこと言ってたっけね。楽しかった?」


「うん、美味しかったし、楽しかったよ……あ、ごめんごめん、食べてて」


食べながらなのに、絢斗君がスムーズに話すもんだから、ついつい話を続けてしまう。


ぐいっとお茶を飲み、ふーっと息を吐いてから、絢斗君がさらりと言う。


「……んじゃ、どうして泣いてたの」


いや、まだ、泣いてなかったし……って、そういう問題じゃないのは分かってる。


あたしの言動、おかしいよね?
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