エリート同期のプロポーズ!?
「さっきね、沙耶香ちゃんと話したんだ」


「……え?な、何を?」


央の顔から微笑みが消えて。


「……央とのこと」


「……は?」


嘘じゃない。


あたしは確かに沙耶香ちゃんに向けて央の名前を出した。


……実際は、返事は無言だったけど。


「何を?何の話を??」


央が焦っている。


そんな様子が余計に苛立つ。


央こそ、何をずっと隠しているの?


「……聞きたいのはこっちの方だよ?」


ついに、言葉に出してしまう。


走り出して夜の闇にあっという間に消えていった央の、背中。


あの『置いてきぼり感』を、引きずっていた自分に気づく。


単に誘いを断られたとかじゃなくて。


何て言うか……存在をわざと消し去ろうとしてたっていうか……。


そんな風に感じたんだよね。
< 315 / 376 >

この作品をシェア

pagetop