僕の幸せは、星をめぐるように。
調理室の他、教室、音楽室、技術室、体育館、中庭など。
学校中いたるところで文化祭の準備が行われている。
わいわいと騒がしい声の他、某ダンスグループ曲の音も廊下に響いていた。
そんな中、微妙な沈黙をもって、わたしたちは教室に向かって歩いていた。
「あのさ」
「ん?」
「阿部くんって年上好きなの?」
「え? 何で!?」
わたしの問いかけに対して、
阿部くんはからあげやフランクフルトがのった大皿を持ちながら、
片方だけ口角を上げて驚いていた。
「や、その……ほら2年とかとも普通に喋ってるし、人気もあるじゃん」
「別に人気ないって」
「でも告られたりとかあったでしょ?」
「……んー。えーと」
「中学の時とか付き合ってたりしてたの?」
「……んー。どうだろう」
階段を上り、1年生の教室の並びに到着する。
飲食やお化け屋敷などの定番ものの他、自主制作映画や巨大シャボン玉アートをするところもあるらしい。
どの教室も準備に追われているようで、中では人がせわしなく動いている。