僕の幸せは、星をめぐるように。


調理室の他、教室、音楽室、技術室、体育館、中庭など。


学校中いたるところで文化祭の準備が行われている。

わいわいと騒がしい声の他、某ダンスグループ曲の音も廊下に響いていた。


そんな中、微妙な沈黙をもって、わたしたちは教室に向かって歩いていた。


「あのさ」


「ん?」


「阿部くんって年上好きなの?」


「え? 何で!?」


わたしの問いかけに対して、

阿部くんはからあげやフランクフルトがのった大皿を持ちながら、

片方だけ口角を上げて驚いていた。


「や、その……ほら2年とかとも普通に喋ってるし、人気もあるじゃん」


「別に人気ないって」


「でも告られたりとかあったでしょ?」


「……んー。えーと」


「中学の時とか付き合ってたりしてたの?」


「……んー。どうだろう」


階段を上り、1年生の教室の並びに到着する。


飲食やお化け屋敷などの定番ものの他、自主制作映画や巨大シャボン玉アートをするところもあるらしい。

どの教室も準備に追われているようで、中では人がせわしなく動いている。


< 116 / 317 >

この作品をシェア

pagetop