初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました

ふと気が付くと、和也さんと目が合った。

逸らそうにも逸らせずじっと見ていると、


「…いいか?」


と和也さんに聞かれた。
…何の確認ですか?

既にキャパオーバーしている私には理解する余裕はない。

気付けば私の唇に柔らかいものが触れ、名残惜しそうに離れていった。

それがキスだということに気付くのに、さほど時間はかからなかった。

ゆっくり目をあけると、相変わらず優しく微笑んでいる和也さんがいた。

「い、今何をされました?」

「言ったほうがいいか?」

「遠慮しておきます」


初めてのキスってこんなあっさりしているんだ…何か変な感じ。

というか、まさか初めてのキスがオフィスだとは。
気合を入れたその日にそうなるとは。
全く想像出来ない。

ぼんやりと考える私に、和也さんは手を頭にのせた。


「何ですか?」

「可愛いと思ってなんとなく」

「!」


キスの後になんてことを言うんだこの人は。
私の心臓を壊す気ですか。
いや、もう既に壊れているかもしれない。
これも全て和也さんのせいだ。

…好きだから結局は全部許してしまうけど。
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