片恋シリーズ~鎌田公一編~
「俺から言ってもいい?」
訊くと、「うん」と笑う。
「俺、振られちゃったけど、これからもメールとか送ってもいいかな? 今までどおり、友達として……」
「あのね、私も同じことを言おうと思っていたの。これきりになっちゃうのは嫌で……。鎌田くんがもし良ければ、今までと同じように友達でいたい」
「……良かった」
それほど緊張していたわけでもないのに、力が抜けてベンチに座り込む。と、その隣に御園生も腰を下ろした。
「私も……」
はにかんだ笑みで、
「好きになってくれてありがとう。中学のときからずっと気にかけていてくれてありがとう。それと、これからも友達でいてくれるのもありがとう」
たくさんの「ありがとう」に頬が緩む。
「なんか変な感じ。去年、デパートで会ったときはすごく緊張して告白したつもりだったんだ」
「……ごめんなさい」
申し訳なさそうに謝る御園生をカラカラと笑う。
訊くと、「うん」と笑う。
「俺、振られちゃったけど、これからもメールとか送ってもいいかな? 今までどおり、友達として……」
「あのね、私も同じことを言おうと思っていたの。これきりになっちゃうのは嫌で……。鎌田くんがもし良ければ、今までと同じように友達でいたい」
「……良かった」
それほど緊張していたわけでもないのに、力が抜けてベンチに座り込む。と、その隣に御園生も腰を下ろした。
「私も……」
はにかんだ笑みで、
「好きになってくれてありがとう。中学のときからずっと気にかけていてくれてありがとう。それと、これからも友達でいてくれるのもありがとう」
たくさんの「ありがとう」に頬が緩む。
「なんか変な感じ。去年、デパートで会ったときはすごく緊張して告白したつもりだったんだ」
「……ごめんなさい」
申し訳なさそうに謝る御園生をカラカラと笑う。