いつだってそこには君がいた。



「沙月となに話してたの?」



座ってクツを履き替えていると、隣に腰かけた高橋くんに声をかけられた。



「ちょっと、励ましてもらって、た?」



励ましてもらってたのか?

なんだろう……相談、かな?



「励まし?」


「うん。ボーリング前にやった時に悲惨だったから……自信なくて」


「そーなの?じゃあ、俺が教えてやろっか?」



思わぬ高橋くんからの提案に目を見開く。


教えて……って、ええ!?



「ほら、ちょうど最初は日高の番だし!」

「う、うん……っ」



うながされるように、レーンの方へ向かう。


教えてくれるって……やばい。

すごく緊張、する……っ。



「この目印あるじゃん?この真ん中の……」



高橋くんの説明を聞いてるはずなのに、自分の胸の音がうるさくて集中できない。


あああ、せっかく高橋くんが説明してくれてるのに……!!


集中して、私!!


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