いつだってそこには君がいた。



「やだもう可愛すぎる!!」

「え、え?」

「やっぱ日高はお姫様だな?」



いや、高橋くん。それは確実に違う。
心の中で突っ込んでみる。

だけど、あいさつできた事は素直に嬉しい。


ーーキーンコーンカーンコーン。


って、あれ?
もしかして、このチャイムって……。



「あーー!予鈴鳴った!!」

「やっべぇ、走るぞ!!」

「う、うん……!」



やっぱり予鈴だよね!?
キャー!遅刻しちゃうよ!!


廊下を走る、走る。高橋くんを筆頭に沙月ちゃんに続いて私も全力で駆け抜ける。

この……なんていうんだろ。
青春?ぽい感覚って、言うのかな。

たまらなく、楽しくて、嬉しい。



「あ、先生おはよーございまーす!」

「あっ、お前らぁ……!」



階段を行くと担任が教室に向かってるところに遭遇。
高橋くんがお茶目に声をかけて、沙月ちゃんがにこやかに笑って、私は少しスピードを緩めて会釈してから隣を走り抜けた。


「廊下を走るんじゃない!!」と、先生の声もみんなで無視。


あとで怒られるんじゃないかなぁ?


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