いつだってそこには君がいた。



これって、俗に言う恋愛トークっていうやつかな?


生まれてはじめての恋愛トークについて行けない。
それもそうだ。
好きな人なんて、できたことないもん。


友達すらいなかった私。
好きな人なんて、夢のまた夢の存在。


だけどなんで、高橋くんから目が離せないんだろう?



「いいなぁー、沙月は」

「イケメンと幼なじみだなんて羨ましいよね」

「そんなことないよっ」

「あるあるっ」



隣にいる沙月ちゃんが引きつったように笑って答えているのを見て首をかしげる。

いつもの笑顔と違って見えて違和感を覚えた。


どうしたんだろ、沙月ちゃん……?



「あーいきーっ!」

「空斗ぉー!」



叫ぶように女子たちが呼ぶと気づいたふたりがこっちに手をあげる。
それに喜んで黄色い声をあげた女子たち。


そして高橋くんを見ていた私と高橋くんの視線が一瞬ぶつかる。


ーードキッ!


こっちを見てくれるなんて思ってなかったから、思わずそらしてしまった。
再び見ると高橋くんはクラスメイトとのサッカーに没頭している様子で。


気の……せい?


目が合ったこととか。胸のドキドキとか。

高橋くんを見ているといつもそう。


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