いつだってそこには君がいた。



「ここにいたのか」


「へっ?……あ」



膝を抱いて、埋めていた顔をあげると目の前にはまさかの結城くん。


なんで結城くんが……?

私を追いかけて来てくれたの……?



「どうし……」



ーーキーンコーンカーンコーン。


どうして?そう言おうとした時にちょうど鳴ったチャイム。
ふたりで黙ったあと、顔を見合わせた。



「あーあ、優梨ちゃんのせいでサボっちゃった」


「ご、ごめんなさい……」


「冗談だよ」



甘い顔で笑って、私の横に腰をおろした結城くんが頬杖をついて「俺に話してみない?」って。


結城くんに……?



「俺、沙月と優梨ちゃんいい友だちだと思ってたんだけどなあ」


「私が、いけないの……」



ただ普通に沙月ちゃんは私と恋バナしようとしてくれてただけで。

だけど私が、高橋くんを好きになっちゃって……。


きっと私、沙月ちゃんを裏切ってる。



「優梨ちゃんはもっと自分のこと話したほうがいい」


「え?」


「俺もそうだけど。みんな、話してくれないと優梨ちゃんのことわかんないよ。知りたくても、知れない」


「…………」


「だって俺たち、出会ったばっかじゃん」



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