いつだってそこには君がいた。
涙目で勢いよく謝り続ける沙月ちゃんに戸惑いながらも、嬉しい気持ちになる。
……心配してくれたのかな。
「沙月ちゃん、私こそごめんね。ちょっと話せないかな?
「うん、いいよ」
ちょうど迎えたお昼休み。
私たちはいつも話しているように、教室のベランダへ出た。
なんだかんだベランダは私と沙月ちゃんの談笑場所として定着していた。
「なに?優梨ちゃん」
「あのね……私」
言ってしまえば、初めてできた友だちを失うかもしれない。
でも、隠したくない沙月ちゃんには。
大切な友だちだから、これからもずっと仲良くしていたいと思うから。
話すよ。私の思ってること。
「沙月ちゃんと同じ人を好きになっちゃったの」
「えっ?」
「自己紹介の時も助けてくれて、歓迎会も開いてくれた。毎日挨拶だってしてくれる。こんな私に優しくしてくれる男の子なんていなかったから……」
だけど、それだけじゃない。
高橋くんの笑顔が好き。まっすぐな言葉が好き。
クラスをまとめて、明るくしちゃう、持ち前の人柄にすごく惹かれる。
私にないものばかりを持つ彼に、どうしようもなく心が惹かれるの。
理屈じゃない。なにかの引力。
「高橋くんと沙月ちゃんはお似合いだし、私なんかが叶うわけないってわかってる」
「愛希?」
「でも沙月ちゃんは友だちだから、隠しておきたくなくて」
「え、待って優梨ちゃん」