いつだってそこには君がいた。



地味で、人見知りで、こんな私がそんなことを思ったら、バチが当たっちゃうかなぁ?



「……ねぇ、沙月ちゃん」


「ん?」


「お願いが、あるの」



だからね?

こんなこと考えつくのは、私が高橋くんに恋をしてしまったからなんだよ。


きっと、そう。



***



いつもと変わらない朝。

スマホのアラームから起こされるより先に目を覚ましてしまった。

起きたばかりだと言うのに、胸がドキドキしている。


土日をまたいで、今日は月曜日。


昨日は沙月ちゃんと遊んだ。

遊んだ……って言うよりはリハーサル。


今日の、今日からの、リハーサル。


……よし。やろう。


心の中で意気込むと、いつも着ているセーラー服に手を伸ばす。


今まではスカートは膝下だったけど、昨日沙月ちゃんに短くする方法を教えてもらった。


知らなかった。スカートって短くなるだけでこんなにも感覚が違うってこと。


パ、パンツ見えたりしないよね……?


鏡で何度も確認して心の不安を打ち消していく。



「……っ……」



そして私のトレードマークだった眼鏡を外して、まだ慣れないコンタクトレンズを目の中へ。


……うぅ、難しい。


なんとかしてコンタクトレンズを装着することに成功。


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