陽だまりをくれたきみが好き。
悪意ある言葉と笑いに心がズキズキうずきだす。
シュウウッと風船がしぼんでいくように心が元気をなくしていく。
……なんで佐々木くんがって思ったけど、よく見るとバスケのユニフォームを着てるし、中学生の時も彼はバスケ部だった。
偶然だとしても早瀬くんの対戦相手のチームに彼がいるなんて。
……嬉しくないサプライズだな……。
「なんで俺がこいつのこと好きにならねぇなんて言えるんだよ」
「じゃあ好きなの?このブスのこと。それとももう付き合ってたりする?」
「……あ?お前いまなんつった……?」
「……内田くんやめてっ。私は大丈夫だから」
「お前は黙ってろ」
完全に切れてしまった内田くんの目が血走ってて怖い。
腕を引いて止めるけど、怒った内田くんは佐々木くんに詰め寄る。
一方、佐々木くんはというとそんな内田くんを怖がるどころか半笑いでバカにしたような視線を向けていた。
「バカじゃないの、こんなブスのためにそんな怒っちゃって。よかったな、川口。こんなステキな彼氏ができて」