元殺し屋と、殺し屋
遥華港へバイクを停めると、ひょこひょこと、女が現れた。
「あなたは・・・?」
「お前がアリサか?」
「はい・・・。
氷さんから呼ばれて・・・」
いかにも新米そうな口ぶりだな。
殺すのは簡単そうだ。
「あたしに、何の御用でしょうか?」
「お前の友人に、ダークはいるか?」
「いますよ。
友人ではなく、大親友ですけどね」
「俺は殺し屋だ。
お前やダークみたいに、コードネームはないがな」
「はあ・・・」
「俺が殺し屋になったのには、双子の妹の死が関わっている」
「妹さん?」
「俺の妹は、お前の大親友、ダークに殺された」
「え・・・?」
静かな、焦らない一定の口調で俺は一言一言文字をつなぎ合わせる。
これで相手の恐怖心が上がるはずだ。
現に、アリサの肩は震えている。
「俺はダークへの復讐を誓い、殺し屋の道へと進んだ」
「ダーク、を・・・?」