裏腹な彼との恋愛設計図
岩坂さんと仕事の話をする柊さんは、当然だけどいつもと変わりなく、真剣な表情をしていた。
話が終わると社長だけが一階に下りてきて、そわそわと落ち着かずに待つこと十分、やっと柊さんも下りてきた。
岩坂さんはまだ二階で資料を見ているという。
とりあえずお茶を片付けに行こうとすると、絵梨子さんが私に近付いて耳打ちしてきた。
「もしチャンスがあったら、彼女はもう隼人くんのこと何とも思ってないか探り入れてみたら?」
「えっ!? そんな高度なこと私に出来るかな……」
「でも気になるでしょ? 何で二人で会ってたのか」
それは気になる。
ここは絵梨子さんの言う通り、勇気を出して探りを入れてみるか……!
よしっ、と気合いを入れた私は、少し緊張しながらトレーとふきんを持って二階へ上がった。
階段を上りきると、岩坂さんは打ち合わせスペースの壁に飾られた、お客様の写真や子供達が描いてくれた絵を眺めていた。
私に気付いて笑顔で会釈する彼女に、私も同じように返す。
どうしよう……気合いを入れたものの、突然聞いたらおかしいし何から切り出そう?