裏腹な彼との恋愛設計図
悶々と考えつつミーティングテーブルを拭いていると。


「あのー……」

「は、はいっ?」


岩坂さんの方から声を掛けられて、ぱっと顔を向ける。

すると、彼女の表情がふわっと明るさを増した気がした。


「あ、やっぱりあなたか!」

「へ?」

「ちょっと前、街中で熱~い抱擁をしてませんでした? さっきから似てるなと思ってたの」


ギクッ。もしかして、柊さんと一緒に岩坂さんも見ていた……!?


「いいなぁ、あたしも彼氏欲しいです」

「いや、あの、決して付き合ってるわけでは……」

「あら、そうなんですか? お似合いだと思ったのに」


「でも、男と女には色々ありますよね」と、深くは聞かず無邪気に笑う彼女。

なんかさっぱりした感じの人で、すごく親しみやすいかも……。

好印象を抱きつつ、私も質問をしてみる。


「岩坂さんこそ、そんなに美人さんなのに彼氏募集中なんですか?」

「そーなのよー。ま、お目当ての人以外は興味ないんだけど」


──“お目当ての人”って、まさか……

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