裏腹な彼との恋愛設計図
「もう一人?」


首をかしげるものの、古賀さんは意味ありげな笑みを浮かべるだけ。


「とりあえず、こいつは頃合いを見計らって俺が連れて帰るからね」

「お願いします」

「いやだー。しゃわしゃんの家に帰る~」

「何言ってんだ。身の程を知れ、この酔っ払い」


苦笑が絶えない私に抱きつく矢城くんを、古賀さんが引っぺがす。

彼は矢城くんの家も知っているし、任せれば安心だよね。


しばらくは矢城くんに付き合い、八時頃まで続いたバーベキューは終わりにすることに。

皆で片付けをして、最後に花火をやろうという時、ほろ酔い気味の社長が笑顔で言う。


「これから僕は向井とハシゴするよ。花火は若い衆で気兼ねなく楽しんでくれ。くれぐれも近所迷惑にならないようにな」

「私もおいとまするわ。いい時間だし」

「今日は楽しかったです。ありがとうございました」


社長に続き瀬川さんも自分の荷物を持って言い、向井さんは律儀に頭を下げる。

一応引き留めたものの、三人は上機嫌で駅の方に向かって消えていった。


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