裏腹な彼との恋愛設計図
「もう三好くんには会えないと思ってたから……こうしてあの頃の話が出来るなんて、本当に夢みたい」
出来ることなら、あの時の後悔を晴らしたい。
柊さんに、昔も今もあなたが好きだと伝えたい──。
その決心をして、早鐘を打つ胸を落ち着かせようとしていた時。
「俺は……会いたくなかったよ、お前には」
一瞬にして私の熱を冷ます言葉を、彼の口が紡いだ。
冗談なんかではない、本心の言葉だと、彼の物憂げな表情が語っている。
「どう、して……?」
「もうあの頃のことは忘れたいのに、嫌でも思い出しちまうからだよ」
低い声で吐き捨てるように言う柊さんを、私はただ黙って見つめることしか出来ない。
「クリスマスイブ、クラスの奴らに俺とのこと聞かれたお前が、『すごい迷惑』って言ったの覚えてるか?」
「あ、はい……?」
懐かしく、ほろ苦い思い出が蘇る。
『クリスマスはオタクと過ごすの? 何すんのー?』
『そんなわけないじゃん! もうやめてよ、すっごい迷惑!!』
男子にからかわれて、思わず言ってしまったあの言葉。柊さん、聞いていたんだ……。
出来ることなら、あの時の後悔を晴らしたい。
柊さんに、昔も今もあなたが好きだと伝えたい──。
その決心をして、早鐘を打つ胸を落ち着かせようとしていた時。
「俺は……会いたくなかったよ、お前には」
一瞬にして私の熱を冷ます言葉を、彼の口が紡いだ。
冗談なんかではない、本心の言葉だと、彼の物憂げな表情が語っている。
「どう、して……?」
「もうあの頃のことは忘れたいのに、嫌でも思い出しちまうからだよ」
低い声で吐き捨てるように言う柊さんを、私はただ黙って見つめることしか出来ない。
「クリスマスイブ、クラスの奴らに俺とのこと聞かれたお前が、『すごい迷惑』って言ったの覚えてるか?」
「あ、はい……?」
懐かしく、ほろ苦い思い出が蘇る。
『クリスマスはオタクと過ごすの? 何すんのー?』
『そんなわけないじゃん! もうやめてよ、すっごい迷惑!!』
男子にからかわれて、思わず言ってしまったあの言葉。柊さん、聞いていたんだ……。