裏腹な彼との恋愛設計図
「煽るな、バカ」


薄暗いムーディーな部屋によく馴染む、掠れた艶めかしい声がすぐ近くで聞こえる。

熱を帯びた瞳で私を捉える隼人さんに、緊張で胸がはち切れそうになっていると。

ほんの数センチの距離で、彼の独り言のような呟きを耳が拾った。


「……だから、会いたくなかったんだよ」


もう一度言われて、胸がズキンと痛む。……けれど。

整った眉をわずかに寄せた彼の表情は苦しげに見える。


「隼、人さ──」


私に何も言わせないように、彼が何かを押し殺すように、再び唇が塞がれた。

そのキスがあまりにも優しいから、今の言葉も裏があるのではないかと思ってしまう。

……いや、そう思いたい。

だって、こんなに優しく髪に、頬に触れられて、首筋まで愛でるように口づけられたら、

ちゃんと愛されていると、錯覚してしまうじゃない。


「はぁ……んっ」


適度に開いた胸元にまで彼の唇が滑り、スカートの下では手が太ももを撫でる。

彼に触れられただけで、その度に切なく甘い快感が走り、まるで全身が性感帯になったみたいだ。

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