裏腹な彼との恋愛設計図
彼が戻ってきたら、余計なことをしたことをちゃんと謝ろう。

そして、さっきのことも──って。


「あ、あ、あんなキスしちゃって私……!!」


あの柊隼人さんと! 舌を絡ませ合ってしまったなんて!!

改めて思い返してみると、ものすっごく恥ずかしい。

私は両手で顔を覆って、身悶えしながらソファーにコテンと身体を横たえた。

同窓会の会場にいる時からお酒を飲んでいたせいか、瞼が重い。


私達、何であんなことになったんだっけ……?

あぁ、元はと言えば私がキスしたのがきっかけか。でも、彼も確実に私を求めてくれていたよね。

花火をした日も今日も、ただ酔っていたせいだとは思いたくない。


「隼人さん……どうして……?」


私を求めてくれるのは、特別な感情があるから?

それも、彼が戻ってきたら聞いてみよう。もうここで、全部はっきりさせてやるんだ。

彼が、戻ってきたら──…





「……りさん……鈴森さん!」

「……ほぇ?」


誰かに呼ばれ、私はゆっくり瞼を押し上げた。

あれ? 隼人さん……じゃない?

ぼんやりとした視界がクリアになると、私の目の前にいるのは知らない男性。

いや違う、さっきの店員さん!?

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