裏腹な彼との恋愛設計図
「ぅひゃあ!?」

「あ、すいません驚かせて」


慌てて身体を起こすと、肩から膝掛けのようなブランケットが滑り落ちた。

それを拾い上げて、隼人さんのお友達はにこりと微笑む。


「隼人に頼まれたんです。急用が出来て行かなきゃいけなくなったんだけど、連れてくことは出来ないしすごく気持ち良さそうに寝てたから、俺を信頼して置いていくけどよろしくって」

「置いていく!?」

「頃合いを見て起こしたら、タクシー呼んでやってくれって。あぁ、お金も預かってるからご心配なく」

「えぇぇ!?」


何それー!? ていうか、うっかりあのまま寝てしまった自分がいけないんだけど!

でも、置いていくって酷くない!?

すっかり乱れた髪の毛もそのままに唖然としていると、目の前の彼が片方の口角を上げ、意味深に笑う。


「好きでしょう? 放置プレイ」


──ちゅどーん!と、爆弾が落とされたような衝撃が走った。

柊さんが吹き込んだの!? それとも、あなた方は精神的双子か何かですか!?

もう~、仕方ないから明日会社で会って話すことにするか……。


私はゆでダコ状態になりながら、泣く泣くタクシーを呼んでもらうしかないのだった。


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