裏腹な彼との恋愛設計図
車のドアが開いて姿を現した人物を見た瞬間、私は息が止まりそうになった。
「──は、隼人さん……!?」
ナチュラルショートの髪は、汗をかいた様子もなくふわりと揺れ、綺麗な瞳が私を捉える。
スーツ姿の彼は、クールで美麗な表情を崩さず、こちらに向かって道を渡って来た。
何で……どうしてここに!?
足を止めて棒立ちになる私を不思議そうに見ながら皆は歩いていき、隼人さんに気付いた朝海は納得したように一度頷き、私に顔を近付けて囁く。
「この間と今日のドタキャンの分、今度ケーキバイキングでもおごってよね」
「わ、わかりました……!」
固まったままそう返す私の肩をぽんっと軽く叩き、ふふっと笑みをこぼす朝海は、気を利かせて皆を追い掛けていった。
一人残された私。隼人さんが近付くにつれて鼓動も速くなる。
そして、手を伸ばせば触れられるくらいの距離にまで来た時、夏の夕暮れの生暖かい風が私達の間を通り抜けた。
「……隼人さん、何でここに?」
「お前と同じくらいお節介な奴に、今日の集まりのことを教えられた」
お節介な奴に教えられた?
……って、もしかして矢城くん!?
「──は、隼人さん……!?」
ナチュラルショートの髪は、汗をかいた様子もなくふわりと揺れ、綺麗な瞳が私を捉える。
スーツ姿の彼は、クールで美麗な表情を崩さず、こちらに向かって道を渡って来た。
何で……どうしてここに!?
足を止めて棒立ちになる私を不思議そうに見ながら皆は歩いていき、隼人さんに気付いた朝海は納得したように一度頷き、私に顔を近付けて囁く。
「この間と今日のドタキャンの分、今度ケーキバイキングでもおごってよね」
「わ、わかりました……!」
固まったままそう返す私の肩をぽんっと軽く叩き、ふふっと笑みをこぼす朝海は、気を利かせて皆を追い掛けていった。
一人残された私。隼人さんが近付くにつれて鼓動も速くなる。
そして、手を伸ばせば触れられるくらいの距離にまで来た時、夏の夕暮れの生暖かい風が私達の間を通り抜けた。
「……隼人さん、何でここに?」
「お前と同じくらいお節介な奴に、今日の集まりのことを教えられた」
お節介な奴に教えられた?
……って、もしかして矢城くん!?