裏腹な彼との恋愛設計図
いつの間にか、窓の外には月がミルク色の輝きを放っている。
力が入らなくなるまで抱き合った後、私達はベッドに横たわったまま、しばらく微睡んでいた。
黒いヴィンテージベッドはもちろんシングルだから、ぴたりと寄り添って。
「……あ、あれだ」
「ん?」
ふと思い浮かんだことがあって、ぱっと目を開いた私は、髪を撫でてくれていた隼人さんを見上げて微笑む。
「“マイ・スウィート”。隼人さんの家族の話聞いてたら、何かと似てるなぁと思ってたんだけど。あの映画だった」
「あぁ、それは俺も思った」
「でも、私が高校時代に話した時は知らなかったでしょう?」
十年前、三好くんに映画の話をした時は、彼はたしかに知らなかったはず。
数ヶ月前、二人で残業した時に話したことを思い出しながら少し疑問に思って聞くと、彼は懐かしそうに視線をさ迷わせながら答える。
「お前がやけに熱く語ってたから、気になってあの後見てみたらハマったんだ」
「ふふ、そういうことかぁ」