裏腹な彼との恋愛設計図
「俺に夢を与えてくれたのも、きっかけは紗羽だったんだよな」


穏やかに微笑む彼に、私も笑みがこぼれた。

彼の人生に、そんなに私は加担しているのかと思うと、ものすごく嬉しい。


「俺、来年は建築士の試験受けてみようと思ってる」

「……うん。頑張って」


隼人さんは元々設計士になりたかったのだと知って、私も大賛成。

諦めようとしていたみたいだけど、またそれを目指そうとしている彼を、精一杯サポートして応援したい。


「隼人さんが設計する家、どんなのか気になる」

「たぶん屋根裏部屋はつけるな」

「あぁ、ああいう秘密基地的な空間って男の人好きだもんね。私は吹き抜けのリビングとか憧れるけど」

「金掛かるぞ、全館空調」

「夢がないなーもう」


ベッドに転がって笑い合いながら、未来を語り合う私達。

こんな日々が、これからもずっと続いてほしい。

……ううん、絶対に続けよう。二人で。


彼との恋愛の設計図はまだ書き始めたばかりだけれど、絶対に完成させてみせるんだから。


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