裏腹な彼との恋愛設計図
「前からその要望は聞いてたんですけど、今日これから時間が出来たからやりたいって。矢城からもOK出てるんで、これから行ってきます。
すみませんけど、古賀さんの車で女性陣を本社まで送ってもらってもいいですか?」

「おー、もちろん」


そっか、柊さんも一緒に現場に行かなきゃいけないんだもんね。

プランナーは施工主とだいたいの行動を共にする。工事過程の確認をする時も、本社で打ち合わせする時も、お客様と一番多く関わる立場なのが柊さんなのだ。


私も、その現場に立ち会ってみたいな……。

一緒に家造りに参加してるという実感が、もっと得られるかもしれない。


「待ってください!」


足早に車へ戻ろうとする柊さんに、私は思わず声を掛けていた。

不思議そうに振り返る彼。


「私も行きたいです!」

「……え?」

「工事の途中ってあんまり見たことないし、この機会に見学しておきたいなと思って」


わくわくしながら言うと、腕組みした古賀さんが「あぁいーじゃん」と言って微笑む。

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