裏腹な彼との恋愛設計図
杉山さんのお宅に到着すると、すでにご家族と矢城くんが話しながら家の中をじっくり見ていた。

車を降りると同時にスイッチが入った柊さんは、営業用スマイルを振りまいて杉山さん一家に近付いていく。

その後ろからちょこちょことついていくと、私に気付いた矢城くんが目を丸くした。


「あれっ、紗羽さん何で!?」

「家の様子が見たくてついてきちゃった」

「そうなんですか。どうぞ、見てください!って俺が言うのもなんかおかしいけど」

「あはは、ありがと」


笑う私に、矢城くんはあからさまに嬉しそうな笑みをこぼす。

けれど、柊さんと二人で来たということを思い出したようで、すぐに複雑そうな表情になった。


少しの気まずさを感じながらも、杉山さん達と一緒に私も内部を見学する。

剥き出しになった、いくつもの柱や断熱材。

これが全部、数人の大工さんの手で造られているのだと思うと、やっぱり凄いことだと改めて感じた。

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