幼馴染みはイジワル課長
機械の不具合はなさそうだな…うん、大丈夫だね。
スクリーンの機械のスイッチを一度切り、今度は新製品のキッチン用品をテーブルに並べる。先週同じ内容の課長の会議を見ていたから、準備もスムーズにやれる。おかげで会議開始時間よりもかなり早く準備を終えた。
「ちょっとお手洗いに行ってきます」
「ああ」
私は会議室に一番近いトイレに行き、個室に入ったあとスーツのポケットからスマホを出した。
歩未ちゃんに連絡してみようかな…
一度歩未ちゃんの電話番号を画面に出したが、迷ったあげく連絡するのをやめた。
電話するなら会議が終わってからでもいいか……LINEしてもいいけどこれから会議ですぐに返事返せないし…やっぱり後でゆっくりした方がいいよね。
私はスマホの電源をオフにしてポケットにしまいトイレから出ると、廊下で電話をしている課長がいるのが見える。それと同時に電話を終えた様子の課長も私に気がつきこっちに近づいてきた。
「大丈夫か?緊張してトイレで吐いたりとか…さっきやっぱり車酔いしたとか」
「大丈夫ですよ」
緊張はしてるけど吐く程ではないし。
「あっれ~♪真田さんじゃないですかぁ~」
その時後ろからかん高い声の女性の声がして振り返ると、そこにはあの金城さんがいてこっちに走って来た。
でた…金城さん……
相変わらず髪もメイクもネイルも服も完璧で、女子力高い…
「お久しぶりでーす!今日はこれから会議なんですよね??わ~楽しみ!」
金城さんはキャピキャピと課長の隣に来て、かわいらしい声を出していた。
「ええ。今日はうちの澤村が会議を仕切るのでよろしくお願いします」
「知ってますよ~確か今日が初会議なんだとかって♪澤村さん頑張ってね!!!」
ニッコリと笑う金城さんに、私はひきつりながらも笑顔を返した。
本当は金城さんが頑張ってくれなんて思ってないことはわかってる。失敗しろって思ってることも…だから絶対に成功してみせる。
「そろそろ時間なんで行きます」
「はーい♪後でね~」
腕時計を見て言う課長は金城さんにニコッと笑いかけた。笑顔で私達に手を振る金城さんの顔が、私にはすごく怖く見えてゾッと震えてしまった…
「あの子はこの会社の社長の娘だ…噂によれば嫁に行くまでの暇つぶしでここで働いてるだけらしい」
「知ってます…前に初めてここに来た時に社員が噂してるのを聞きました」
「…そうか。厄介なのは社長の娘だから好き勝手やっても誰も注意出来ないことだな。あんなのがうちの社にいたら俺はたとえ社長の娘でも容赦しないけどな…それで首切られるならその方がまだマシだ」
鼻で笑うように言って課長は会議室のドアを開けた。
「…課長は…金城さんのような人は好きじゃないんですか?」
「ん?」
先に課長が会議室に入り私がドアを閉めると、課長は私のその質問を聞くとこっちを振り返る。
「確かに社長の娘だから好き勝手やってるかもしれないけど…見た目はすごく可愛いし自分にお金だってかけてるし…女性としてはすごく素敵じゃないですか。だからもし向こうが課長に好意を持っているなら課長だってその気になるんじゃないかなって…」
またそんなことを言うと碧と気まずくなるってわかってるのに…しかもこれから会議だって時に、全然関係ないこと言ったら怒られる可能性もある。
でも思わず聞いてしまった。
「…そんなわけないだろう。俺はああいうタイプの女は嫌いなんだよ」
ったく…と少しため息混じりで言う課長。思っていた答えと違った私は一瞬キョトンとしてしまう。
…あれ。意外に普通に答えてくれた…
こんな時にこんな質問したから絶対怒られると思ったのに。
「そうなんですか?」
「当たり前だろ。あの手の女がいくら見た目を飾っても中身は汚いことはどう見たって明らかだろう」
金城さんの性格も見抜いてる…
スクリーンの機械のスイッチを一度切り、今度は新製品のキッチン用品をテーブルに並べる。先週同じ内容の課長の会議を見ていたから、準備もスムーズにやれる。おかげで会議開始時間よりもかなり早く準備を終えた。
「ちょっとお手洗いに行ってきます」
「ああ」
私は会議室に一番近いトイレに行き、個室に入ったあとスーツのポケットからスマホを出した。
歩未ちゃんに連絡してみようかな…
一度歩未ちゃんの電話番号を画面に出したが、迷ったあげく連絡するのをやめた。
電話するなら会議が終わってからでもいいか……LINEしてもいいけどこれから会議ですぐに返事返せないし…やっぱり後でゆっくりした方がいいよね。
私はスマホの電源をオフにしてポケットにしまいトイレから出ると、廊下で電話をしている課長がいるのが見える。それと同時に電話を終えた様子の課長も私に気がつきこっちに近づいてきた。
「大丈夫か?緊張してトイレで吐いたりとか…さっきやっぱり車酔いしたとか」
「大丈夫ですよ」
緊張はしてるけど吐く程ではないし。
「あっれ~♪真田さんじゃないですかぁ~」
その時後ろからかん高い声の女性の声がして振り返ると、そこにはあの金城さんがいてこっちに走って来た。
でた…金城さん……
相変わらず髪もメイクもネイルも服も完璧で、女子力高い…
「お久しぶりでーす!今日はこれから会議なんですよね??わ~楽しみ!」
金城さんはキャピキャピと課長の隣に来て、かわいらしい声を出していた。
「ええ。今日はうちの澤村が会議を仕切るのでよろしくお願いします」
「知ってますよ~確か今日が初会議なんだとかって♪澤村さん頑張ってね!!!」
ニッコリと笑う金城さんに、私はひきつりながらも笑顔を返した。
本当は金城さんが頑張ってくれなんて思ってないことはわかってる。失敗しろって思ってることも…だから絶対に成功してみせる。
「そろそろ時間なんで行きます」
「はーい♪後でね~」
腕時計を見て言う課長は金城さんにニコッと笑いかけた。笑顔で私達に手を振る金城さんの顔が、私にはすごく怖く見えてゾッと震えてしまった…
「あの子はこの会社の社長の娘だ…噂によれば嫁に行くまでの暇つぶしでここで働いてるだけらしい」
「知ってます…前に初めてここに来た時に社員が噂してるのを聞きました」
「…そうか。厄介なのは社長の娘だから好き勝手やっても誰も注意出来ないことだな。あんなのがうちの社にいたら俺はたとえ社長の娘でも容赦しないけどな…それで首切られるならその方がまだマシだ」
鼻で笑うように言って課長は会議室のドアを開けた。
「…課長は…金城さんのような人は好きじゃないんですか?」
「ん?」
先に課長が会議室に入り私がドアを閉めると、課長は私のその質問を聞くとこっちを振り返る。
「確かに社長の娘だから好き勝手やってるかもしれないけど…見た目はすごく可愛いし自分にお金だってかけてるし…女性としてはすごく素敵じゃないですか。だからもし向こうが課長に好意を持っているなら課長だってその気になるんじゃないかなって…」
またそんなことを言うと碧と気まずくなるってわかってるのに…しかもこれから会議だって時に、全然関係ないこと言ったら怒られる可能性もある。
でも思わず聞いてしまった。
「…そんなわけないだろう。俺はああいうタイプの女は嫌いなんだよ」
ったく…と少しため息混じりで言う課長。思っていた答えと違った私は一瞬キョトンとしてしまう。
…あれ。意外に普通に答えてくれた…
こんな時にこんな質問したから絶対怒られると思ったのに。
「そうなんですか?」
「当たり前だろ。あの手の女がいくら見た目を飾っても中身は汚いことはどう見たって明らかだろう」
金城さんの性格も見抜いてる…