幼馴染みはイジワル課長
自販機から出てきた紅茶をしゃがんで取ると、後ろから碧の声がする。
「ごめんごめん」
紅茶を手に取り立ち上がると、私は振り返って碧に誤りながらコーラを渡す。
「最近は物騒だからこんな時間に女が1人でいるのは危ない」
「だからごめんて言ったでしょ。それに1人じゃなくて碧も一緒でしょ」
紅茶の入った缶を開けニッと笑う私を見て碧は「ったく…」とため息をついていた。
「そろそろ帰るか。送るよ」
「うん…ありがとう」
もうそんな時間か。時間てあっという間だな…
「…一駅くらいだら歩くか」
「え?」
碧は一度駅の方に目をやったが、すぐに私の方を見てそう言った。私は一度沈んだ気持ちが一気に上がりパァっと笑顔になる。
一緒にいれる時間が増えた!ちょっとでも碧といたいもん!
「うん!」
久しぶりにプライベートで碧と一緒にいれるのが嬉しくて、お酒も入ってることもあり今日はいつもより素直になれる…
「行くぞ」
「はーい」
先に歩き出す碧を追いかけ肩を並べて歩く。私達を通り過ぎる柔らかい風は、初夏を思わせるような爽やかな香りがした。
「いい風…」
肩下くらいまでの髪の毛が風で揺れ、私は手で髪を耳にかける。
「もうすぐ夏だな」
「早いね。ついこの間杏南とお花見したのにな…」
「杏南って…お前が一番仲いい子だよな?」
「そうそう!碧も何度か会ったことあるよね?梨絵のお葬式にも来てたし」
碧との会話は尽きない。2人でいても話題に困ることはあまりないし一緒にいるとやっぱり楽しい。
今ここで私が碧に告白しても…ずっとこの関係を続けていけるだろうか。
幼馴染みであり家族のようであり仕事の上司でもある…今の2人に戻ることはできるかな?
いや、多分無理だよね…そんなことはわかつてる…
でもこのままじゃ前に進めないんだよ。ずっと…立ち止まっていたくない…
「桜おばさんは元気?」
一駅歩いて地元の最寄駅までやって来た。さっき買った飲み物はお互いなくなり、私と碧は他愛のない話をしながらゆっくりと歩いている。
ちなみに桜おばさんとは碧のお母さんの事だ。
「元気だよ。相変わらずって感じかな」
「実家には帰ってるの?っていうかご飯とかってどうしてるの?ちゃんと食べてる?」
碧がひとり暮らししてるって聞いてから、密かにずっと気になってたんだけど…
「何だお前。お袋と全く同じこと言ってるぞ?」
「私は心配して言ってるの!」
「ハハハ」
碧は目を細めて笑うと、歩いている歩道の端にあったゴミ箱に空になったコーラの缶を入れる。
「ん…」
「ありがと」
スッと手を差出して、私の飲み干した缶もついでに捨ててくれる碧。
「ごめんごめん」
紅茶を手に取り立ち上がると、私は振り返って碧に誤りながらコーラを渡す。
「最近は物騒だからこんな時間に女が1人でいるのは危ない」
「だからごめんて言ったでしょ。それに1人じゃなくて碧も一緒でしょ」
紅茶の入った缶を開けニッと笑う私を見て碧は「ったく…」とため息をついていた。
「そろそろ帰るか。送るよ」
「うん…ありがとう」
もうそんな時間か。時間てあっという間だな…
「…一駅くらいだら歩くか」
「え?」
碧は一度駅の方に目をやったが、すぐに私の方を見てそう言った。私は一度沈んだ気持ちが一気に上がりパァっと笑顔になる。
一緒にいれる時間が増えた!ちょっとでも碧といたいもん!
「うん!」
久しぶりにプライベートで碧と一緒にいれるのが嬉しくて、お酒も入ってることもあり今日はいつもより素直になれる…
「行くぞ」
「はーい」
先に歩き出す碧を追いかけ肩を並べて歩く。私達を通り過ぎる柔らかい風は、初夏を思わせるような爽やかな香りがした。
「いい風…」
肩下くらいまでの髪の毛が風で揺れ、私は手で髪を耳にかける。
「もうすぐ夏だな」
「早いね。ついこの間杏南とお花見したのにな…」
「杏南って…お前が一番仲いい子だよな?」
「そうそう!碧も何度か会ったことあるよね?梨絵のお葬式にも来てたし」
碧との会話は尽きない。2人でいても話題に困ることはあまりないし一緒にいるとやっぱり楽しい。
今ここで私が碧に告白しても…ずっとこの関係を続けていけるだろうか。
幼馴染みであり家族のようであり仕事の上司でもある…今の2人に戻ることはできるかな?
いや、多分無理だよね…そんなことはわかつてる…
でもこのままじゃ前に進めないんだよ。ずっと…立ち止まっていたくない…
「桜おばさんは元気?」
一駅歩いて地元の最寄駅までやって来た。さっき買った飲み物はお互いなくなり、私と碧は他愛のない話をしながらゆっくりと歩いている。
ちなみに桜おばさんとは碧のお母さんの事だ。
「元気だよ。相変わらずって感じかな」
「実家には帰ってるの?っていうかご飯とかってどうしてるの?ちゃんと食べてる?」
碧がひとり暮らししてるって聞いてから、密かにずっと気になってたんだけど…
「何だお前。お袋と全く同じこと言ってるぞ?」
「私は心配して言ってるの!」
「ハハハ」
碧は目を細めて笑うと、歩いている歩道の端にあったゴミ箱に空になったコーラの缶を入れる。
「ん…」
「ありがと」
スッと手を差出して、私の飲み干した缶もついでに捨ててくれる碧。