幼馴染みはイジワル課長
彼氏に言いたくない気持ちはわかるけど…

これって普通に犯罪だよね?


怖いし危ないから、部長にも話しておいた方がいい気がするな…

私から碧には話しておいた方がいいかな…

これからここに歩未ちゃんと住むわけだし、そんな事があったなんて言ったらやっぱり反対されるかな。

でももし何かあった時の為に、言っておいた方がいいの…?


うーん…





「行こうか。早く準備しちゃお」

「あ、うん!」


先にマンションの中に入っていく歩未ちゃんを、私は荷物を抱えてすぐに追いかけた。



とりあえず少し様子を見るか…

今日は引っ越し祝いだし楽しい雰囲気は壊したくないもんね。





「やっぱり部長達に余分にお酒買ってきてもらおうか」

「そうだね~重くてあんまり買えなかったもんね」

「OK!LINEしとくよ」


私は気持ちを切り替えて、部屋に入ると歩未ちゃんと夕食の準備に取り掛かった。



キッチンから土手の川が見えて、ますますこの部屋が気に入った私…

早くここに引っ越して来たいな。


それにこれから碧にも会えるし…

今日はすごくいい日。



風は気持ちいいし、きれいな川も見れたし…

大好きな仲間とお酒も飲める……



当たり前のように過ぎていく毎日の中の、ほんの僅かな時間の幸せが…今日。

そう思ってた…

それが普通だったから…


当たり前なんて…ないことを私はこれから知ることになる…











ピンポーーン…




夜7時過ぎ。

歩未ちゃんの家のインターフォンが鳴り、手の空いていた私は玄関の鍵を開けた。




ガチャ…


「はーい」



ドアを開けると、外には私服姿の荷物を抱えた部長と碧がいた。





「よ」

「こんばんはー」


部長は私に笑顔を向けながら、花火の入った袋を私に見せつけてくる。





「花火ですか?」

「そう!後でやろう!」


部長はまるで高校生のようなノリではしゃぐ。





「はい是非!花火ってまだ売ってるんですね」


もう秋なのに…




「セールになってたからこんなに買っちゃったよ!俺花火好きなんだよね」


笑いながら玄関で靴を脱ぐと、部長は部屋の中にずかずかと入っていきキッチンにいる歩未ちゃんの元へ…

玄関には碧と2人きりになった。




カチャン…



碧は玄関の鍵をしめると、手に持っていたお酒の入った袋を床に置きそっと靴を脱ぐ。




今日初めて会う碧に少しドキドキしてる私…


普通に「フットサルどうだった?」とか聞きたいところなんだけど…

なんとなく聞けない雰囲気だな。





「…」



碧が動く度にいい匂いがして、更に胸かドキッとする。


フットサル終わってシャワー浴びて来たのかな…




ジロジロと碧を見ていると…
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